マッチングアプリは素性が不明

ある女性には毎日仕事で出会いがない。毎日毎日朝から晩まで仕事で忙しく週に1回から2回程度も平日の疲れで寝る毎日だ。しかし、ある時このままではダメだ、彼氏くらい作らないとと思い、マッチングアプリに登録する。

女性はマッチングアプリの登録は無料で出来ることの方が多く、気兼ねなくなできるのが利点だ。登録をすると毎日のように数件のメッセージがき、私もまだまだ捨てたもんじゃないと仕事にもやる気になった。昼休みに「こんにちは、仲良くしてください」とメッセージが届く。プロフィールを見に行くと顔はイケメンで収入もそこそこいい。私はこの人となら会ってもいいと思い、メッセージに返信をする。何度かやりとりをしているうちに余裕のある返信で、ガッツキもなくそこに惹かれていった。

そこからは簡単にトントン拍子にことが進み、夜ご飯の誘い→丸1日デート→告白という流れで付き合うことになった。年齢も年齢だしこの男性と結婚できるのであれば周りの友達に自慢できるかもとさえ思っていた。

3か月くらい付き合っていると違和感を感じるようになった。最初は早めに私を送ってくれるのは夜遅くまで遊ぶのは危ないからという紳士的な発想だと思っていた。早めに仕事が終わるときに男性と会うようにしていたのだが18時半頃に会って21時ごろには解散するという流れが定番だ。休みの日も月に1度あるかないか程度で彼の言い分は「仕事が忙しくて」だった。高収入ということもあり、仕事が忙しいというのを信じていたがどこか怪しいと思ってきた。決定打となったのは彼の自宅に行ってみたいと言うと、頑なに連れて行ってくれないことだ。

興信所に依頼し彼の素性調査のした。いつものように仕事が早く終わる時間に彼と会い、別れた後に彼の行動を見てもらうということにした。これもまたいつものように21時頃解散し、彼の尾行をしてもらう。結果、一人で暮らすようなマンションではなく、3LDKのファミリーマンションに入っていく。分譲マンションだったので興信所の人に不動産情報をあらってもらった。すると、連帯債務者として同じ女性の名前が記載されている。母親の可能性など少なく、きっと妻だということを興信所の人から報告された。

そのことを彼に伝えると開き直るようにそうだということを言われた。じゃあ別れようと簡単に言われ悔しい思いをした。マッチングアプリというのもすぐ出会えるメリットがあるが一歩間違えると私が不倫相手で訴えられるとこだったと思うとまだマシだったのかもしれない。