最近では有名俳優である「東出昌弘」氏が浮気をしたということでニュースで取り上げられています。有名人の不倫報道がないということがないくらいに毎日テレビで見ます。
よくある意見で「当事者の問題だから私たちが何かを言う事ではない」というコメンテーターがいますが、私もそう思います。興信所で働いていると依頼者の方から「貴方だったら離婚しますか？」という質問を度々されます。このような時はいつも何て答えるのが一番いいのか未だに分かりませんが、「私の意見で左右されるとは思いませんが、少しでも影響があるといけませんのでご自身でゆっくり考えられてください。」と返します。私も調査のプロではありますが、離婚を選択すればいいのかしないほうがいいのかという選択をするプロでありません。なので、無責任に自分の感想を言う訳にはいけません。
第三者である私から見ると同じような状況であっても、どのように出会い、どのような生活をし、どのように互いの信頼関係があるのかというのは当事者同士にしか分かりません。また、その本人の価値観や子どもの状況、実家の状況もが離婚するかしないか影響があります。第三者から見た状況と当事者たちが感じる状況とは全く違うというのが夫婦関係だといつも思っています。
浮気の現実というタイトルにしていますが、現実は非情です。いくら証拠をとったとは言え心が晴れることはありません。しかし、証拠を撮らないともっとモヤモヤするのも当然です。また、浮気をしている側の配偶者から離婚したいと言われることも珍しくありません。要するに浮気相手と一緒になりたいから離婚したいと言われるということです。それを言われた立場からすると殺してやりたいとすら思うでしょう。「離婚して浮気相手と幸せになろうなんて許せない」という考えにもなります。だから、離婚してたまるか！という一種の復讐心で離婚しないという考えもあるかもしれません。「素敵な離婚」や「前向きな離婚」なんて現実にあるわけないのです。
ここで少し話を戻しますが、東出昌弘氏に記者が「唐田さんが好きなのか、杏さんを好きなのか」のような質問をしました。その答えが「申し訳ございませんが、お相手のこともあるので、また私の心の内をここで話すことは妻を傷つけることになるので話せません」です。
普通に読めばまだ唐田さんのことがまだ好きなので、本当のことを言っては妻を傷つけてしまうとしか解釈できないのですが本当のところはどうなんでしょうね。もし、そういう意味だとすれば・・・。
私も色々な浮気の現場や相談などを乗っていると浮気する人間は一種のヒーロー気取りやヒロイズム気取りの人たちが多いことを知っています。「浮気をした自分が悪いんじゃない、日ごろ〇〇だから浮気をされるのが悪い！私は被害者！それを理解してくれる浮気相手はいい人！！私を守ってくれる！それなのに周りは私たちをたたくんだ！！ひどい！」どういうことなのか、加害者ではなく被害者だという思考になるようです。このような現実をいくつも見てきましたので、記者からの質問にあのような回答をするのはヒーローだと思っているのかな？と私は感じました。
このような価値観の人たちは周りが叩けば叩くほど愛が深まり二人の世界に入っていくパターンになります。周りに反対されたって二人には愛があるから私たちならやっていけると考えるようです。芸能人の世界であれば周りの猛烈な反対があるのでしょうが。（笑）